Apache Pivot

Java

例年の如く慌しかった年度末も無事？ではないが終わり やっと一息つくことができたので、ずっと気になっていた Apache Pivot をちょっと試してみることに...

Apache Pivot を知らない方の為に...

http://pivot.apache.org/
http://www.infoq.com/jp/news/2010/03/apache-pivot
上記の記事によると、次のような特徴を持つようだ。
Apache Pivot は GUI ライブラリと 次のような GUI アプリケーションの構築を容易にする フレームワーク を備えている。
JavaFX とほとんど同じだが...
宣言的UI は XML 形式で記述する。Java で書いてもいいらしい。
データバインディングは JSON や XML から読み込んだ値を入力フィールドに反映するものらしい。
JavaFX の bind のことかと思いきや全く別もの...
エフェクト と トランジション は JavaFX と同様の機能のようだが JavaFX 程の機能はなさそう。たぶん...
Web サービス統合は JavaFX の HttpRequest のような機能らしい。

と言うことで まずはデモで遊んでみた。

http://pivot.apache.org/demos/
第一印象...

  • Applet の起動時間の早さに驚いた。一度キャッシュしてしまえば レンダリングの遅いブラウザよりも遥かに早い。
  • 充実したコンポーネント群に驚いた。基幹システムで使いそうなコンポーネントは 全て揃ってそうな感じ。商用でも直ぐに使えそう。
  • デフォルトのルックスは 可もなく不可もなく無難な感じでいい。まさに基幹システム向き。
  • エフェクト や トランジション はそれ程得意ではなさそうだが、一般的なアプリケーションであれば十分なレベルだろう。(少し遊び心は少ない気もするが この辺りが JavaFX とは方向性が少し違うのかな？)

と 好印象...

では JavaFX と比較！！ といきたいところですが...
JavaFX はライブラリではない。スクリプト言語だ。
ライブラリである Apache Pivot と比較することに意味はあるだろうか？
仮に 比較したとしても 現リリースの JavaFX 1.2 との比較には全く興味はない。
JavaFX 1.2 のコンポーネントはお世辞にも良いとは言えないし...
しかし、JavaFX はライブラリではない。スクリプト言語なのです。
コンポーネントが足りなくても 根底にある言語仕様はそれを補うほど強力だ。
コンポーネントなんて足らなければ 作れば良い。何も標準で全て揃える必要もないし...
しかし、言語仕様はそう簡単な話ではない。
言語レベルで Apache Pivot にはない機能をサポートしている JavaFX には十分期待が持てる...

ぱっと見た感じでは Apache Pivot の完成度はかなり高いと思う。
Apache Pivot の登場が JavaFX にとって良い刺激となってくれることを期待したい。
JavaFX はまだ未完成なだけに 底知れぬ可能性が秘められているのだから...